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【子育てのお悩み相談】小学生(小4・小5・小6)の子供が言う事を聞かない

小学生高学年になると、子どもは心身ともに成長し、大人への階段を登り始める時期です。

同時に、思春期への入り口でもあり、親の言うことを素直に聞くことが難しくなることも多く見られます。

【目次】

1.なぜ言うことを聞かなくなるのか?

小学生高学年の子供が言うことを聞かなくなるのは、心身ともに成長し、大人への階段を登り始めた証です。

自我の目覚めや、友達との関係を重視するようになり、大人への憧れと反発が複雑に絡み合っているからです。

また、思春期への兆候が見られ、感情の起伏が激しくなることも影響しています。

1-1.自我の目覚め

小学生高学年になると、子どもは自分自身の考えや意見を持つようになり、大人や親の言うことに対して、ただ従うだけでなく、なぜそうしなければならないのかと疑問を持つようになります。

これは、自我が目覚め、自分という存在を意識し始めたことを意味します。

子どもは、以前は親の言うことを素直に聞いていたかもしれませんが、この段階になると、自分の考えを押し通そうとしたり、反抗的な態度を見せることがあります。

これは、子どもが成長し、自立心と主体性を育んでいる証でもあります。

しかし、親にとっては、子どもの反抗的な態度に戸惑うこともあるでしょう。

この「自我の目覚め」は、子どもが大人へと成長していく上で必ず通る道です。

この変化を理解し、子どもと良好な関係を築くためには、子どもの意見に耳を傾け、対等な関係を築くことが大切です。

1-2.同世代との関係を重視

小学生高学年になると、子どもは自分よりも大人である親よりも、同世代の友達との関係をより重視するようになります。

これは、子どもが社会性を学び、集団の中で自分という存在を確立していく過程で自然な現象です。

友達との関係の中で、子どもは様々なことを学び、成長していきます。

友達と意見が合わなかったり、集団の中でうまく立ち回れなかったりすることで、人間関係の複雑さや大切さを実感します。

そのため、友達から受け入れられたい、友達と仲良くしたいという気持ちが強くなり、友達の意見や行動に影響されやすくなるのです。

この「同世代との関係を重視する」という傾向は、子どもが親の言うことを聞かなくなる原因の一つとなります。

友達から見て「カッコ悪い」と思われたり、仲間はずれにされたりすることを恐れて、わざと親の言うことを聞かないという場合もあるのです。

この年齢の子どもにとって、友達との関係は非常に重要です。

そのため、親としては、子どもの友達関係を尊重し、子どもの気持ちを理解しようと努めることが大切です。

1-3.大人への憧れと反発

小学生高学年になると、子どもは大人への憧れと反発を同時に抱くようになります。

それは、子どもが成長し、大人になることを意識し始める一方で、まだ子ども扱いされることに抵抗を感じるからです。

大人への憧れは、大人らしい行動をしたい、大人と同じように扱われたいという気持ちとして現れます。

例えば、服装や言葉遣いを大人っぽくしたり、大人の話題に興味を示したりするなどです。

一方、大人への反発は、子ども扱いされることに対する不満や、親の価値観に反抗したいという気持ちとして現れます。

例えば、親の言うことをわざと無視したり、反抗的な態度を取ったりするなどです。

この大人への憧れと反発は、子どもが自分自身を確立していく上で重要な過程です。

しかし、親にとっては、子どもの反抗的な態度に戸惑うこともあるでしょう。

この変化を理解し、子どもと良好な関係を築くためには、子どもの成長を認め、大人の仲間入りをさせてあげるような声かけをすることが大切です。

1-4.思春期への兆候

小学生高学年になると、心身に大きな変化が起こり、思春期への兆候が見られるようになります。

ホルモンバランスの変化に伴い、感情の起伏が激しくなり、些細なことでイライラしたり、感情をコントロールできなくなることがあります。

また、大人への憧れと子どもの心の葛藤から、反抗的な態度を示すことも。

この時期の子どもは、心身ともに成長しているため、以前のように大人の言うことを素直に聞くことが難しくなることがあります。

思春期は、子どもが大人へと成長していく上で必ず通る道であり、この変化を理解し、子どもと良好な関係を築くことが大切です。

2.具体的な対処法

小学生高学年の子供が言うことを聞かなくなるのは、成長の証です。

まずは、子どもの気持ちを理解し、共感することが大切です。

一方的に叱るのではなく、なぜそう思ったのか、何がしたいのかを丁寧に聞いてあげましょう。

そして、子どもの意見を尊重しつつ、ルールやマナーを教えることも重要です。

なぜそのルールが必要なのかを分かりやすく説明し、子どもと一緒に考え、話し合いながら決めていくと、子どもも納得しやすくなります。

また、子どもの良いところをたくさん褒めることも効果的です。

小さなことでも良いので、具体的に褒めることで、子どもの自信につながり、より良い行動へと繋がります。

2-1.子どもの気持ちを理解する

小学生高学年の子どもが言うことを聞かなくなる場合、まずは子どもの気持ちを理解することが大切です。

なぜ反抗的な態度を取るのか、何が不満なのか、じっくりと話を聞いてあげましょう。

「どうしてそう思うの?」「何が嫌なの?」など、具体的な質問を投げかけることで、子どもは自分の気持ちを言葉にする機会を得ることができます。

また、子どもの話を遮らず、最後までしっかりと聞いてあげることで、子どもは「自分のことを理解してくれている」と感じ、心を開いてくれる可能性が高まります。

子どもの気持ちを理解するためには、一方的に叱ったり、自分の考えを押し付けたりするのではなく、子どもの立場に立って考え、共感することが重要です。

2-2.対等な関係を築く

小学生高学年になると、子どもは大人として扱われたいと願う一方で、まだ子どもであることを自覚しています。

このギャップから、親との間に摩擦が生じることがあります。

「対等な関係」を築くとは、子どもを大人として扱うのではなく、一人の人間として尊重し、対等に接することです。例えば、意見を聞く機会を設けたり、家事や簡単な作業を分担させたりすることで、子どもは責任感や自立心を育むことができます。

ただし、対等な関係を築くことは、子どもの年齢や状況に応じて調整が必要です。

全てにおいて子どもの意見を優先するのではなく、大人がしっかりとルールを伝え、守るべきことは守らせることが大切です。

2-3.ルールを一緒に作る

小学生高学年になると、子どもは自分自身の意見を持つようになり、大人から一方的に押しつけられるルールに反発することがあります。

そこで効果的なのが、「ルールを一緒に作る」という方法です。

子どもと一緒に話し合い、家でのルールや生活習慣について決めていくことで、子どもはルール作りに参加しているという意識を持ち、より積極的にルールを守ろうとします。

例えば、「週末の過ごし方」や「お手伝いの分担」などを、子どもと一緒に話し合い、決めてみましょう。

この方法は、単にルールを伝えるだけでなく、子どもに責任感や自立心を育むことにもつながります。

ただし、全てのルールを子ども任せにするのではなく、大人がしっかりと軸となるルールを提示し、その上で、子どもと柔軟に話し合いながら決めていくことが大切です。

2-4.褒める

小学生高学年の子供は、大人への憧れと同時に、自分の意見を認められたいという気持ちが強くなります。

そんな時期だからこそ、具体的な行動を褒めることはとても大切です。

例えば、「宿題をきちんとやったね!」「友達と仲良く遊んでいたね!」など、小さなことでも良いので、言葉にして褒めましょう。

ただ単に「よくできたね」と褒めるのではなく、どこが良かったのかを具体的に伝えることで、子どもは自分の行動が評価されたことを実感し、自信に繋がります。

また、褒めるタイミングも重要です。

叱るのではなく、落ち着いたトーンで、その行動をした直後に褒めることで、子どもはより良い行動を続けようとする意欲が湧きます。

褒めることは、子どもとの信頼関係を築き、より良いコミュニケーションを取るための第一歩と言えるでしょう。

2-5.叱る時は理由を説明する

小学生高学年になると、子どもは大人と同じように、自分の行動に責任を持ちたいという気持ちが芽生えてきます。

そのため、ただ単に「ダメ!」と叱るのではなく、なぜ叱られているのかを具体的に説明することが大切です。

例えば、「おもちゃを片付けないからダメ!」ではなく、「おもちゃを片付けないと、次に遊びたいときに探すのが大変だよ。

みんなで使う場所だから、みんなで協力して片付けようね」と、叱る理由と、その行動が周りや自分にもたらす影響を説明することで、子どもは自分の行動を客観的に見ることができるようになります。

また、叱る際は、子どもの目を見て、落ち着いたトーンで話すことも重要です。

感情的になって怒鳴ってしまうと、子どもは話を聞こうとしなくなり、逆効果となる可能性があります。

3.その他の注意点

小学生高学年の子どもが言うことを聞かなくなる場合、これまでご紹介した方法に加え、子どもの成長を認めることも大切です。

子どもは、心身ともに成長し、大人への階段を登り始めています。そのため、以前は従っていたことが、今は受け入れられないこともあるでしょう。

子どもの意見を尊重し、対等な立場で話し合うことで、子どもは自分の意見が尊重されていると感じ、より積極的にコミュニケーションを取ろうとします。

また、子どもの自主性を尊重し、自分で考え、行動できるよう促すことも大切です。

ただし、何でも子どもの意見を優先するのではなく、大人がしっかりとルールを伝え、守るべきことは守らせることも忘れないでください。

一貫性のある態度で接することで、子どもは安心して大人を頼ることができます。

3-1.一貫性のある態度

小学生高学年の子どもが言うことを聞かなくなる場合、「一貫性のある態度」で接することがとても大切です。

例えば、ある日にはある行動を叱り、またある日には同じ行動を許してしまうと、子どもは混乱し、何が正しいのかわからなくなってしまいます。

同じ状況では、同じように対応することが重要です。

また、言葉だけでなく、態度も一貫させることが大切です。

「ダメ」と言いながら、子どもが駄々をこねている様子を見て笑ってしまうなど、言葉と行動が一致していないと、子どもは親の言うことを真に受けません。

親だけでなく、家族全員が同じルールで子どもに接することも、一貫性を保つ上で重要です。

3-2.無理強いは禁物

小学生高学年の子供は、自己主張が強くなり、自分の意見を押し通そうとする時期です。

そんな子どもに対して、無理強いをしてしまうと、かえって反抗心を抱かせ、親子関係が悪化する可能性があります。

「無理強いは禁物」とは、子どもに自分の考えを押しつけたり、一方的に行動を決めさせたりしないということです。

例えば、「勉強しなさい!」と怒鳴るのではなく、「今日はどんな勉強をしたの?」と優しく声かけをしたり、「一緒に勉強計画を立ててみようか」と提案したりするなど、子どもの意見を尊重し、共に考え行動することが大切です。

無理強いをしてしまうと、子どもは「自分は何も決められない」と感じ、やる気をなくしてしまう可能性もあります。

子どもの自主性を尊重し、少しずつ自立を促すことが、健やかな成長につながります。

3-3.専門家への相談

小学生高学年の子どもの問題行動に悩んでいる場合、一人で抱え込まずに専門家への相談も検討してみましょう。

学校カウンセラーや児童相談所など、専門機関では、子どもの発達段階や家庭環境などを考慮し、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。

特に、子どもの心の状態が複雑であったり、家庭内で解決が難しい問題を抱えている場合には、専門家の客観的な視点が役立つことがあります。

一人で悩んでいると、つい感情的になってしまい、子どもとの関係が悪化してしまうこともあります。

専門家の力を借りることで、より客観的に問題を捉え、子どもとの健やかな関係を築くためのヒントを得られるかもしれません。

4.まとめ

小学生高学年の反抗期は、子どもが成長している証でもあります。この期間を乗り越えるためには、子どもの気持ちに寄り添い、対等な関係を築くことが大切です。

焦らず、根気強く対応することで、子どもとの良好な関係を築いていきましょう。